私たちが取り組んでいる4つの支援アプローチ
私たちの施設には、
心に起因する病気や症状をお持ちの方たち、
心身の状態が不安定な方たちが
社会復帰や就労を目指して通所されています。
「人が怖い」「周りの人からどう思われているか不安」
「自分が嫌い」「自信がない」「自分なんて価値がない」
「どうやって生きていけばよいのかわからない」
こういう想いを持った方たちです。
そうした方たちに対して、
薬物療法のような対処療法的なものではなく、
根本から症状を改善・解決していくことを
目指したアプローチを行っています。
私たちなりにそれを大きく分類すると、
具体的には以下の4つだと考えています。
これらは1つだけ行っても改善効果はあまり期待できず、
4つすべてのアプローチを行うことで回復効果が
高まっている実感があります。
①愛着の安定化(安全基地)
当事者にとって、
安心・安全である場所や人間関係を担保することが必要です。
否定をされない、本音を言っても受け止めてもらえる、
自分の存在を認めてもらえる、求めたときに応えてもらえる、
そういうことの積み重ねでしか、
当事者の心の安定・安心を築くことはできないと
私たちは感じています。
当事者のご両親や家族とも積極的に面談を行い、
家庭内を当事者にとっての安心・安全な場所に
変えていけることも同時に行います。
②食生活の改善
「陰と陽」「酸とアルカリ」という観点から食生活を改善して、
健康的なエネルギーを摂っていただくことを大切にしています。
このため、私たちの施設では、
旬の農産物、地元で採れた農産物を中心とした昼食を
無償で全員に提供しています。
レンジでチンする食品や添加物まみれの食べ物では、
身体のバランスが陰性・酸性に偏ってしまい、
その結果、心身が不安定になりやすいためです。
③運動習慣の確立
人は運動することで、身体が温まります。
それは、動くことでエネルギーが生まれているからです。
自宅にひきこもっていた方たちの多くは、
ほとんど身体を動かすことから遠ざかっています。
運動し、大量に汗をかくことによって、
身体に蓄積された薬の残留成分や化学薬品、添加物などが
排出されます。
運動習慣の確立も、回復には欠かせない要素だと考えます。
④減薬・断薬のサポート
服薬している人の多くは分かっていることですが、
薬を飲んでも、心の病が改善されることはありません。
症状を一時的に抑えることはできますが、
それでは問題の根本解決には至りません。
薬はむしろ身体にとっては毒だと私たちは考えます。
東洋医学的な観点からも、薬は「極陰」です。
陰性のものは、身体のエネルギーを外に逃す働きをします。
ですから、ただでさえ食生活によって陰性に偏っているのに、
さらに薬を飲むことで、より陰性に偏ります。
陰性に偏ると、身体全体の機能不全が起こり始め、
無気力、無意欲、だるさ、朝起きられないなどの
症状が発症します。
うちの施設では、本人の希望がある場合は、
減薬や断薬のサポートも行っています。
実際に断薬できたメンバーたちは、
心身の状態は明らかに改善しています。
以上、ざっとお伝えした内容が
私たちが行っている支援アプローチです。
少しでもこうした取り組みに興味を持たれた
当事者の方がいたらお役に立てるかもしれません。