Rememberの取り組みについて

株式会社Remember代表・前川航太朗のブログ。日々の学びや気付き、情報発信など。

出来事の真意を読み、柔和に変化・改善していく

生きていく上で、様々な出来事が起こりますが、

それらの出来事には必ず真意があると

私たちは考えています。

 

自分が発している響き、意識、状態に相応しい出来事が、

相応しいタイミングで起こり続けます。

これは、この世界の法則だと思います。

 

ですから、自分の身に起きた出来事から、

自分が発している響きや意識、状態を観察し、

自分を知ることもできる訳です。

 

そして、出来事の奥に隠されている真意を読み取り、

その真意に沿うように自らを柔和に変化・改善していくことこそ、

仕事や経営の本質であり、生き方の本質ではないかと思います。

 

私たちにとっても、4月以降、重大な変化が幾つも起こりました。

その中の一つを例に挙げたいと思います。

 

〜〜〜

平成30年度の障害福祉サービス等報酬改訂によって、

就労系サービスの報酬が、これまでとは大きく異なり、

前年度の就労実績に基づくものと変更されました。

 

結論からお伝えすると、

私たちが主として提供している「就労移行支援」サービスの

報酬額が、前年度比26%減となりました。

 

これでは、経営としては成り立ちません。

私たちもこれまでの少しの黒字経営から、一気に赤字経営に陥りました。

 

損得勘定で考えれば、

このサービスを止めて他のサービスに切り替えたりするでしょう。

 

報酬減に対して、不平不満を言ったり、いくら心配したり嘆いても、

それによって、状況が良くなることはないでしょう。

 

今、この出来事が私たちにとって必要だから起きているのだ。

そう物事を捉えることによって、違った視点に気付くことができます。

 

そして、改めて気付いた点がありました。

 

これまで、私たちはサービス利用者に対して

以下のように伝え続けていました。

 

「この場所は皆さんが就労すること、

 社会に循環していくことを目的とした、

 そのために必要な訓練を提供している一時的な場所です。

 このため、ずっと継続的に居ることのできる

 居場所としての役割は担っていません。」

 

それにも関わらず、実際の現場では、

就職するための支援を十分に提供できていたとは言えず、

逆に、ずっと継続的に居場所として利用できることを

助長するような仕組み(支援システム)が構築されていたことに

改めて気が付きました。

 

専門的に言うと、就労移行支援(訓練メイン)というよりも、

就労継続支援(工賃作業メイン)に近い形式になっていました。

 

言っていることと、やっていることの間に

矛盾が生じていたのです。

 

また実際に、あるサービス利用者(20代男性)が、

採用が決定したにも関わらず、

土壇場で断るという出来事が起こりました。

 

その時の彼の理由は、

「就職したら、ココカラを離れることになってしまう。

 別に生活に困っている訳ではない(親の援助がある)から、

 無理に就職したくはないです。」

というものでした。

 

これを聞いて、自分たちが提供しているサービスの方針が

間違っていたと確信しました。

 

なお、昨年度就職して、現在も就労定着している者は7名です。

本来は、最低でも毎年10名以上の就職者を輩出することが、

私たち、就労支援事業所の役割であると思っています。

 

現在、働けていない若者たちが、

社会に出て、世界観が広がり、自分の可能性や個性に気付いていく。

そして、あらゆる経験を通じて、人として成長していく。

 

そのために必要な、あくまで一時的な

福祉的サポートをすることが私たちの役割です。

 

今回の26%報酬減という、

経営的にはあまりにも痛すぎる改訂という出来事によって、

自分たちの提供しているサービスの矛盾に気付くキッカケをいただけました。

 

この報酬減がなければ、

経営的にも黒字でしたし、必要な改善を行うことはできなかったでしょう。

私に慢心が生じていたから、この出来事が起きたのでしょう。

 

早速、私たちは状況を改善することに努めています。

6月からは、講座系プログラムを大幅に充実させます。

そして、工賃作業メインから訓練メインに切り替えていきます。

 

これまでの卒業生のデータを分析した結果、

工賃作業ではなく、講座やスタッフとの面談を通じた訓練を

主にして通所していたことが判明しました。

 

経営的には、ギリギリですが何とかなります。

日々、新たな学びや気付きを基に、

変化と改善の繰り返しです。

 

出来事の真意を読み、柔和に変化・改善していくことを怠らず、

常に怠けや慢心に陥らないよう、

自らを正して生きていきたいと改めて思います。