Rememberの取り組みについて

株式会社Remember代表・前川航太朗のブログ。情報発信、学びや気付きのシェアなど。

信じることが安心につながる

人は他人から教わることなく

自ら成長していく力を持っています。

 

人はたとえ病気になったとしても

自ら修復していく力を持っています。

 

それができる必要十分な環境さえ整っていれば、

人は自動的に成長したり、

修復していくことができるのです。

 

そうした環境づくりが

病気や心の不安定さを持つ方々の

支援の肝と言えるのではないでしょうか。

 

人がまず求めるものは

「安心」だと感じています。

 

今の自分がどんなに未熟であっても、

過去にたくさん失敗をしてきたとしても、

自分も否定してしまう状況であっても、

 

そんな自分ですら

丸ごと受け容れてくれる人がいれば

人は安心することができるものです。

 

そして、

「安心」できる環境づくりの根本は

相手を「信じる」ことです。

 

私たちの会社の行動指針第7条は

「信じる」ことを人間関係の基本とする、

というものです。

 

私たちは信じます。

メンバーの可能性を。

信じることが志事なのです。

 

一般的な福祉的支援の観点では、

充実したスキル訓練や

多種多様なプログラムを

重要視しがちですが、

 

私たちは、

支援に携わる側が「信じる」ことが

最も重要であると感じています。

 

メンバー(サービス利用者)が

どんな状況であっても、

どんな過去であったとしても、

信じる。

 

信じ合う人間関係がある程度

構築されることによって初めて

「安心」できる環境づくりになっていくと思うのです。

 

安心することができれば、

人は自然と主体性を持ち始め、

自分のペースで成長したり

回復していくものなのです。

「ご家族の会」の目的

私たちの施設では、

毎月1回「ご家族の会」を開催しています。

(奇数月は第3土曜日、偶数月は第3水曜日)

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ご家族の会では、

私から施設で行っている支援について

説明させていいただいたり、

 

ご家族側からできるアプローチである

「愛着の安定化」「食事の改善」

「減薬・断薬のための基礎知識」

などをお伝えしています。

 

特に「愛着の安定化」については

毎回、話をさせていただいております。

 

なぜならば、

当事者本人の心の安定のためには

ご家族からの愛着改善アプローチが必要だからです。

 

つまり、

当事者本人にとって、

ご家族が安心できる存在となることが必要なのです。

 

ご家族がきちんと愛着について理解し、

当事者本人に対する関わり方を

変えていくことによって、

本人の心が安定していきます。

 

また、当事者本人たちの

本音や訴えをありのままにお伝えします。

(もちろん、匿名ですが)

 

それを聞くことによって、

自分がよかれと思ってきた子育てや指導が

子供にとっては苦しみや否定感情を

生み出してきたことなどに気付くことができます。

 

また、愛着改善アプローチを

家庭内に取り入れてくれたことによって、

子供が親に対して心から感謝できるようになった

事例などもお伝えします。

 

それを聞いて初めて、

ご家族の皆さんは愛着の重要性や

「親が変わることで子が変わる」ことを

実感できるようになるのです。

 

ご家族が協力的であればあるほど、

当事者本人の回復は見違えるほど早くなります。

 

そして何より、

当事者本人が回復することこそ、

ご家族の皆さんが望んでいることであり、

ご家族の方たちの笑顔につながることだからです。

 

さて、本日もこれから「ご家族の会」です。

「過不足のない関わり」と「安心感」

他人と関わる上で

一番むずかしいと感じているのは、

相手への介入(関わり)の度合いだと思っています。

 

以前、徳島県にある「NPO法人自然スクールトエック」さんの

あるワークショップに参加した際に、

「過不足のない」関わりをしている様子を見てきました。

 

日々、訓練して自己研鑽しているトエックのスタッフさん達の

介入は絶妙妙技であり、素晴らしいと感心するものでした。

 

しかし、自分で実際にやってみるとなると、

この「過不足のない」関わり、介入というのが

本当に難しい。

 

ほったらかしはダメ。

かといって、過干渉もダメ。

 

やりたいことだけをやらせたら、

我欲の餌食になって、傲慢な人間になります。

 

かと言って、

本人の意欲を抑圧し続けていると、

ストレスが溜まって、いつか爆発します。

 

本当に「過不足のない」関わりは難しいのです。

 

人の教育で重要なことは、

「教えない、育てない」

ことだと感じています。

 

育てないということは、

こちらの思い通りに育てようとしない、

ということです。

 

私は1歳半の長男がいますが、

彼は誰からも教わることなく

言葉を覚え、

食べ方を覚え、

自然に、自由に育っていきます。

 

長男に対しては、

求められた時にだけ

応えるようにしています。

 

それで、健やかに育っていくのです。

 

そうか!

人は自然に自由に育っていくものなのだ!

と長男のおかげで気づかせてもらいました。

 

子育ても、スタッフ教育も同じだと思います。

自然に、自由に成長できる環境づくりが大事なのだと。

 

その環境づくりで重要なことは、

「過不足のない関わり」と「安心感」

なのだと、最近は感じているのです。

 

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安定の後に成長あり

心が不安定な状態の人に

いくら正論を伝えたり、

教育的指導を行ったとしても、

それが相手に染み入ることは

ほとんど期待できません。

 

なぜならば、

心が不安定な状態では

それを聞き入れる余裕がないためです。

 

親のみなさんは、

「働きなさい」とよく言いますが、

 そのことは本人は言われなくても

よく理解しているのです。

 

ただ、それがどうしてもできないくらい、

心に余裕がなく、苦しんでいるのです。

 

私たちはこれまでの支援を通じて、

「安定の後に成長あり」

であることを実感しています。

 

心の安定が、まず第一なのです。

心が安定すると、

自然と意欲や気力が湧いてくるものなのです。

 

実際に、

心が安定してきたメンバーたちは、

私たちが何も助言や指導をすることなく、

自発的に就職活動を行い、

巣立っていきます。

 

遠回りに見えるようでも、

就職のためのスキル訓練などよりも、

まず当事者本人の心の安定を目的とした

支援・サポートが必要なのです。

 

それが結果的には、

自立・自律のための近道なのです。

 

ですから、当事者本人にとって、

安心(心が安らかにいられる)できる

環境づくりこそが、支援の肝であるのです。

 

私たちが取り組んでいる4つの支援アプローチ

私たちの施設には、

心に起因する病気や症状をお持ちの方たち、

心身の状態が不安定な方たちが

社会復帰や就労を目指して通所されています。

 

「人が怖い」「周りの人からどう思われているか不安」

「自分が嫌い」「自信がない」「自分なんて価値がない」

「どうやって生きていけばよいのかわからない」

こういう想いを持った方たちです。

 

そうした方たちに対して、

薬物療法のような対処療法的なものではなく、

根本から症状を改善・解決していくことを

目指したアプローチを行っています。

 

私たちなりにそれを大きく分類すると、

具体的には以下の4つだと考えています。

 

これらは1つだけ行っても改善効果はあまり期待できず、

4つすべてのアプローチを行うことで回復効果が

高まっている実感があります。

 

①愛着の安定化(安全基地)

 当事者にとって、

 安心・安全である場所や人間関係を担保することが必要です。

 否定をされない、本音を言っても受け止めてもらえる、

 自分の存在を認めてもらえる、求めたときに応えてもらえる、

 そういうことの積み重ねでしか、

 当事者の心の安定・安心を築くことはできないと

 私たちは感じています。

 当事者のご両親や家族とも積極的に面談を行い、

 家庭内を当事者にとっての安心・安全な場所に

 変えていけることも同時に行います。

 

②食生活の改善

  「陰と陽」「酸とアルカリ」という観点から食生活を改善して、

 健康的なエネルギーを摂っていただくことを大切にしています。

 このため、私たちの施設では、

 旬の農産物、地元で採れた農産物を中心とした昼食を

 無償で全員に提供しています。

 レンジでチンする食品や添加物まみれの食べ物では、

 身体のバランスが陰性・酸性に偏ってしまい、

 その結果、心身が不安定になりやすいためです。

 

③運動習慣の確立

 人は運動することで、身体が温まります。

 それは、動くことでエネルギーが生まれているからです。

 自宅にひきこもっていた方たちの多くは、

 ほとんど身体を動かすことから遠ざかっています。

 運動し、大量に汗をかくことによって、

 身体に蓄積された薬の残留成分や化学薬品、添加物などが

 排出されます。

 運動習慣の確立も、回復には欠かせない要素だと考えます。

 

④減薬・断薬のサポート

 服薬している人の多くは分かっていることですが、

 薬を飲んでも、心の病が改善されることはありません。

 症状を一時的に抑えることはできますが、

 それでは問題の根本解決には至りません。

 薬はむしろ身体にとっては毒だと私たちは考えます。

 東洋医学的な観点からも、薬は「極陰」です。

 陰性のものは、身体のエネルギーを外に逃す働きをします。

 ですから、ただでさえ食生活によって陰性に偏っているのに、

 さらに薬を飲むことで、より陰性に偏ります。

 陰性に偏ると、身体全体の機能不全が起こり始め、

 無気力、無意欲、だるさ、朝起きられないなどの

 症状が発症します。

 うちの施設では、本人の希望がある場合は、

 減薬や断薬のサポートも行っています。

 実際に断薬できたメンバーたちは、

 心身の状態は明らかに改善しています。

 

以上、ざっとお伝えした内容が

私たちが行っている支援アプローチです。

少しでもこうした取り組みに興味を持たれた

当事者の方がいたらお役に立てるかもしれません。

私たちの活動について

生き方や働き方について、

悩む人や解らないという人が多いですが、

それはそうしたことについて学ぶ機会がなかったからだと思います。

 

私たちが運営する障害福祉サービス事業所「ココカラ」は、

生き方や働き方について学ぶことができる場所です。

 

人は誰もが、変わることができます。

 

本人が本気で変わりたいと思い、

適切な助言を受けながら自分を見つめ直し、

実際に新しい行動を起こすこと。

 

この繰り返しによって、

新しい自分に出逢うことができます。

私たちはそのサポートをする役割です。

 

心や感情の不安定さや落ち込み、

または自己否定感など、

精神面に起因する病気については、

本人の努力次第で治すことができます。

 

しかしそのためには、

自分と向き合い、

自分の心を磨いていくという

道のりが必要不可欠となります。

 

生きていて苦しい、

自分のことが嫌いという人は、

生き方や考え方が間違っています。

 

それは、

これまでの生活環境(家庭や学校など)の

影響が大きいと思います。

 

例を挙げるならば、

ほとんどの場合、

親が未熟だったのです。

 

子どもの意志を尊重することなく、

親の考えによって子どもを抑圧し、

コントロールし続けてきた子育てをしてきたご家庭が

非常に多いことを実感しています。

 

多くの場合、11歳頃から、

そうした抑圧による偏りや歪みが表面化してきます。

 

自己否定感情や、

感情の不安定さ、

強度のこだわり等として現れます。

そのことに親も子も気づき始めます。

 

ですが、

それを続けてきた親にも、

抑圧を受け続けてきた子にも、

もうどうすることもできないのです。

 

ですから、

私たちのようなサポーターが必要となります。

 

ココカラでは、

まず自己を解放し、

自分らしさを表現していただくことからサポートが始まります。

 

抑圧されていた分のエネルギーを

発散する必要があるためです。

 

それから、

他人との集団生活に参加していただく中で、

別に示す「人間性を高める支援」や、

自立に向けての段階別支援」を行います。

 

ココカラでは、

日々の面談やプログラム、

シェアハウスでの共同生活(希望者のみ)を通じて、

人としての成長するための環境を用意しています。

 

はっきり言って、

病気が改善されるかどうか、

働けるかどうかは、

本人の心磨き次第なのです。

 

私たちは

この心磨きをみんなで楽しく行っています。

 

楽しみながら学ぶ

ということを大切にしています。

 

なぜなら、

楽しくなければ、

どんなに良いことも続かないからです。

 

自分を変えたい、

変わりたいという気持ちがある人は、

ぜひ「ココカラ」という環境を

上手に活用していただけたらと思います。

 

楽しく学びながら、

新しい人生を歩むキッカケとなるかと思います。

 

このメッセージを見て

興味をお持ちいただいた方は、

ぜひ一度、見学に起こしいただけたらと思います。

怪我という「いただきもの」

5日前の夜に

スタッフとバドミントンをしていた時のことです。

 

プレイ中におかしな滑り方をしてしまい、

右脚のアキレス腱を痛めてしまいました。

 

断裂まではいかなかったので良かったのですが、

アキレス腱がほぼ断裂していたため、

ギブス生活となりました(5月29日修正)。

 

満足に歩くことができない状況ですので、

翌日からの予定がすべて変更となりました。

 

昨夜、なぜこの怪我を「いただけたのか」を考えていました。

以下は以前のブログからの引用です。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

生きていく上で、様々な出来事が起こりますが、

それらの出来事には必ず真意があると

私たちは考えています。

 

自分が発している響き、意識、状態に相応しい出来事が、

相応しいタイミングで起こり続けます。

これは、この世界の法則だと思います。

 

ですから、自分の身に起きた出来事から、

自分が発している響きや意識、状態を観察し、

自分を知ることもできる訳です。

 

そして、出来事の奥に隠されている真意を読み取り、

その真意に沿うように自らを柔和に変化・改善していくことこそ、

仕事や経営の本質であり、生き方の本質ではないかと思います。

    

〜「出来事の真意を読み、柔和に変化・改善していく」〜より

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

今回の怪我から、

自分の響きや意識、状態がどのようなものであったかを

省みてみました。

 

思えば、怪我をした日の2週間前くらいから

身体と精神の不調を感じていました。

 

なんとなく身体がだるいし、

食欲などのコントロールが難しい状況でした。

 

仕事においても、

トラブルなどの対応に追われることもありました。

 

「流れ」の滞りを感じていました。

 

そのような中、怪我をしたことで、

翌日から予定の変更を余儀なくされました。

 

それまでは外の現場に自ら出ることが多く、

田んぼ作業やリフォーム作業が中心でした。

 

今、振り返れば、

スタッフに任せることが適切な仕事なのに、

自分がやりたいと思う気持ちを優先してしまっていたのです。

 

「流れ」に逆らって、

自我を優先させてしまったのでしょう。

 

そのため、外出する機会が多くなり、

スタッフやメンバーとの面談や講座、

業務改善のための会議、事務作業などに

充てる時間が少なくなっていたのです。

 

この2週間を省みて、自分なりに感じたことは、

こうした事務所内で行う仕事や、

スタッフとの話し合いを通じて改善していくことに

目を向けなければいけなかったということです。

 

それを私に知らせてくれるために、

(外の現場作業が不可能にするために)

怪我というプレゼントを「いただけた」のだと

ようやく理解することができました。

 

今、私達の組織は大きな変化の真っ最中です。

 

自分を含めた社内の人材育成の在り方について。

そして、就労支援施設としての在り方についても。

 

今は、外よりも内に目を向け、

エネルギーを注ぐ時間であったのです。

 

きっと、自分が進むべき本来の「流れ」から

逸れていたのでしょう。

 

怪我という「いただきもの」は、

「流れ」から逸れた自分を

正しく戻してくれるためのプレゼントでした。

 

でも、、、

自らが「流れ」から逸れていなければ

このような怪我も起こる必要はなかったはずです。

 

出来事を観察し、自分を観察する。

自我をコントロールしていくことで、

「流れ」に沿った生き方をしていくこと。

 

そのような生き方をすれば、

今回のような「怪我」から学習する必要もありません。

 

怪我のような痛みから学習するのではなく、

順調だからこそ「流れ」に沿っているのだと、

「流れ」を認識できる生き方を目指していきたいものです。