Rememberの取り組みについて

株式会社Remember代表・前川航太朗のブログ。日々の学びや気付き、情報発信など。

その人の在り方に相応しい結果が訪れる

つい先週のことですが、

私たちの施設に約3年間通所していた

50代半ばの男性メンバーAさんが

ある官公庁での採用が決まりました。

 

私個人的には、

このことが本当に本当に嬉しかったのです。

 

約3年前、Aさんのサービス利用開始当時は、

月に2日程度しか来所できない状況からのスタートでした。

 

当時のAさんの印象は”何を聞いても「はい」と答える人”でした。

自分の意思や考えを出さないこと、抑圧することが習慣となっていました。

 

本来は「No」と言いたいのに、何でも「はい」と受け容れ続けた結果、

ストレスが過剰となり、それが症状などに現れているように思えました。

 

自分でコントロールすることが難しかったため、

それらを自己コントロールできるための支援を行ってきました。

 

通所開始して2年程経った頃からでしょうか。

気がつけば毎日通所して、

規則正しくプログラムに参加できるようになってきていました。

 

人間関係でストレスを溜め込むことが少なったようで、

本人なりに自己コントロールができるようになっているようでした。

 

Aさんは、元々、何でも"はい”と受け容れる性格ではありましたが、

きちんと自分の意思表示をできる状態となってきていました。

 

それから、元々のAさんの何でも受け容れる性格の

良い面が現れ始めました。

 

Aさんには、仕事(特にトイレ掃除など)をお願いしても、

いつも「はい、わかりました。」と言って、

淡々と仕事をしてくれていました。

 

人が嫌がるような仕事でも、

嫌な顔一つせずに何でも受け容れてくれました。

 

その姿勢が、うちの施設のメンバーの見本となっていました。

私はAさんのことをとても尊敬していました。

 

採用する立場から言わせていただくと、

何かを頼んだときに「はい、わかりました。」と、

適切に仕事をしてくれるかどうかは

とても重要なポイントだと思います。

 

もし、「いやです。やりたくありません。」と言われたら、

仕事になりませんよね。

 

Aさんのそうした姿勢を一言で言うならば、

「素直な人」と表現できると思います。

 

私が思う「素直な人」とは、

「あれがヤダ、これがヤダ」という好き嫌いが少ない人。

「こうあるべき」という、こだわりや考え方が少なく、

新たなものをスッと自分に取り入れることができる人。

 

こういう人ならば、どの企業に採用されても、

その企業に順応し、貢献できると思います。 

 

そんなAさんは就職活動を始めたものの、

長年の服薬の後遺症による症状や

年齢などの条件から不採用が続いていました。

 

それでもずっと、

Aさんは就職をあきらめずに活動を続けていました。

私たちは、その姿をずっと見守ってきました。

 

ある日、突然、

ある官公庁の部署から、Aさんにぴったりの条件で、

採用したいとの申し出をいただけたのです。

 

やっぱり神様はAさんのような人を見捨てないのだと思いました。

面談の結果、採用通知をいただけて今週から働き始めることとなりました。

 

採用初日の写真です。

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このAさんの就職までの過程から、

その人の在り方に相応しい結果が訪れるのだと思いました。

Aさんの素直な人柄が、このような結果を招いたのでしょう。

 

そして、改めて気付いたことがあります。

 

私たちが行う就労支援サービスの役割は、

素直な人間性を持つ人間を輩出し、

社会に循環させるお手伝いをすることです。

 

そのために、就職に必要な知識や経験だけでなく、

人間性を育む支援を主に行っていく重要性を、

スタッフ一同、改めて再認識させていただきました。

 

Aさん、おめでとうございます。

そして、多くの学びと気付きをありがとうございます。